自分が思っているものとは反対

おれんじ村のスタッフの方やメンバーの方には優しく対応していただき、この5日間はとても楽しい時間を過ごすことができました。正直はじめは慣れない場所で、緊張や不安な気持ちでいっぱいでした。しかし、笑顔で話しかけてくださったり、趣味の話を聞いてくださったりしてすぐに皆さんと打ち解ける事が出来ました。自分が思っていた以上に皆さんが明るく対話し、とてもいきいきしていた様子が印象的です。今回の介護等体験では、たくさんの事を学ばせていただきました。スタッフの方は常にメンバーさんの方の行動や表情を良く見ていて、特に1人1人の意思を尊重して接している姿が印象的に残りました。自分たちの仕事があるのにもかかわらず気を使われていて大変だとは思いますが、上手に対応されていて、メンバーさんの方たちも困って抱え込んだりすることもないのだろうと思いました。個人の意見を尊重する姿は教員でも必要とされる能力であると思うので、今回の体験を生かしたいと思いました。

介護に関わることに限らず、私にとっては人生の先輩である利用者の方々から聞かせて頂いたお話はとても身になるものばかりで、そこから学び、改めて考えることも多くありました。その中の一つに、自分が相手の気持ちがそうであるとどこかで決めつけているなと感じました。意外と相手の気持ちは自分が思っているものとは反対であることがあります。このような誤解を無くすためにできることは、相手の立場に立って考えてみることだと思います。このことは誰でも聞いたことがあることだとは思いますが、案外出来ていない人が多いです。初歩的なことではありますが、もっとも重要なことだと私は思います。その次に、お話を聞いてあげることが大切であると思います。会話を通してコミュニケーションをとることで、少しでも相手の心のよりどころとなり、助けとなるのではないかと思いました。自分は他の人とは違う意見で、否定されるのではないかと不安に思い、自分の思いや意見を表に出さない人が多いのではないかと思いました。会話をするときには相手の意見を尊重し、共感する気持ちを第一に大切にしたいと思います。

おれんじ村での研修で学ばせていただいたこと、日常生活や学校生活ではできないような貴重な体験をこれからの人生に活かし、ここで学んだことを次の世代を担う子供たちに体験してもらい、そのことから多くの事を学んでいってほしいと強く思います。

 最後に、5日間という短い間でしたが何もわからない私を優しく受け入れてくださったおれんじ村の皆様、本当にありがとうございました。

 

不思議の国のアリス