たくさんの人と出会った一日

カッコーの巣の上で」を鑑賞して 

主人公のマクマーフィは施設に入ったばっかり時に、メンバー同士がけんかしている様子を俯瞰して見ていた。そのことから障害者と健常者を分けて考えており、障害者を下に見ている感じがした。マクマーフィはみんなを連れてバスケをしたり船にのって釣りをしたりして逃げようとしたが、そこの場面がみんな楽しそうで彼が罪を犯した人とは思えなかった。他の人たちは進んで入所していたことにマクマーフィは信じられないと言った。この時代の障害者は居場所がここにしかなかったのではないかと考えた。私が好きな場面はチーフもマクマーフィと同じく、障害者であるフリをしていたのが分かるシーンである。マクマーフィは喜んで一緒に逃亡しようと言ったがチーフは「お前は(心が)大きい男だからな。」と言ったことに対してマクマーフィが「お前も大男だろ。」と言ったところだ。

面白いと思ったし彼の優しさが感じられたからである。

 

H先生の話を聞いて

H先生が障害というものに初めて関わったのは、大学生のころに車いすのクラスメイトに出会った時。そこで2人で教員を目指そうと決めたそうだ。今、福祉に関わっているのはこのことがきっかけなのだと思う。人との出会いは大切だと実習の中でたくさん言われるが、まさにそうだと感じた。教員になって一年目は本当にきつかったけど、それが今ためになっているということを聞いて、自分も挫けそうになったらこのことを思い出したい。

H先生は現在、当事者の家に泊まったり訪ねたりしているが、これは聞くだけではなく実際に見て話を聞くことが大事だという考え方があるからだそうだ。このことから好奇心や行動力に溢れている人なんだと感じた。私たちに質問をたくさん投げかけてくれて話しやすい方だと思った。

 

K子さんの話を聞いて

M夫妻の娘さんが家に帰って来て3人で暮らすことができるようになるまで4年もかかったそうだ。自分の子どもなのに育ててくれているのは乳児院の人たちだったということを悲しそうに話されていた。夫婦が障害を持っていることから、あなたたちにはできないでしょうと決めつけられることが悔しいと言っていた。今彼女が必要としていることは、ヘルパーのつくことができる時間が24時間体制になるということである。熊本市は少なく、24時間が認められている場所へ引っ越す人もいることを知って、それは仲良くなった仲間が減っていくことに繋がると思った。近所のおじさんやおばさんが声をかけてくださるそうで、その繋がりで助けてくれる人が増えると良いと感じる。買い物は一週間の献立をヘルパーさんと決めて、その材料をヘルパーさんに買ってきてもらっている。食べたいものを自分で決めるというのは大切であると思う。おれんじ村の好きなところはアットホームで家族みたいなところである。友達でもあり同僚でもあるという他の職場では考えにくいとても良い点があるそうだ。質問に丁寧に答えて下さる方だった。

 

Hさんの話を聞いて

去年実習に来ていたHさんが今日来ていたので、たくさん話をさせてもらった。寮で生活していて、部屋はバリアフリーがされていて風呂とトイレも別々だが料金が変わらないそうだ。しかしそのことに対してみんなからどう思われているのか心配だと言っていた。公平なのは大事なことだが、そのことによって別のことで不安になることがあるのだと思うと難しいと思う。とても嬉しかったのはスピッツが大好きなことだ。LIVEDVDをすべて持っていて知らない曲はないということで話が弾んだし、一緒に鑑賞会したいと言ってくれてとても嬉しかった。

 

あずきときな粉