5日間の実習を通して

私はおれんじ村での実習を通して、人と積極的にコミュニケーションを取ろうとする気持ちの大切さについて改めて実感することができました。

 

おれんじ村には、うまく言葉をしゃべることができない方や手話で話す方など、様々な方がいらっしゃり、はじめのうちは手話もわからず、緊張から積極的に施設の方に話しかけることができませんでした。しかし、だんだんと実習に慣れてくると積極的にみなさんに話しかけることができるようになり、皆さんとの会話が楽しいなと思うようになりました。

 

このような変化があったのは、実習に慣れてきたこともありますが、コミュニケーションをとろうとする気持ちが強くなったことが大きいと思います。最初は皆さんが自身の言葉で何かを伝えようとしてくれていることがわからず、なんとなく理解して笑いながら聞き流してしまうこともありました。心の中で、聞き返してわからなかったら申し訳ないから、聞き返せないなあと思ってしまっていました。また、私はいままでに障がいをもつ方と共に過ごすという機会があまりなかったので、このような環境に身を置くことに少しだけ戸惑ってしまいました。しかし、「聞き取れないからと言って聞き流すようなことはしないようにしてくださいね。わかるまで何回でも話してくれるし、筆談することもできるからね。」といわれたことが、私の中で一番大きく皆さんとのコミュニケーションに大きく影響しました。ねばり強く皆さんとコミュニケーションを取るようになってからは、皆さんと会話したり仕事をしたりするのがとても楽しくなりました。

 

おれんじ村の皆さんは、障がいをもつ方と一緒に過ごすことは難しいことではないということを示してくださいました。大切なのはコミュニケーションを取ろうとする気持ちで、どちらかがあきらめてしまうと意思疎通が成立しなくなってしまうという、あたり前なことではありますがとても重要なことにあらためて気づかされました。その点で、おれんじ村は、みんながコミュニケーションを取ろうという気持ちを強く持っているためとても魅力的な場所だなと思います。自分もおれんじ村の皆さんのように、この先もし普通の会話に何かしらの不都合が生じる場合でも、人と積極的にコミュニケーションを取ろうとする気持ちを忘れないようにしていきたいと思います。

 

みずモン