私は、おれんじ村元利用者のやっさんから講演を聞くまで、インクルーシブ教育についてあまり考えたことはなかったです。インクルーシブ教育とは障がいがあるなし関係なくみんなが教育を受けることです。
私は学生の時に授業でこの横文字を習った覚えがあるが、当時はそれが当たり前だから特別なことの実感がわきませんでした。しかし、やっさんは小学校に進学した時から施設のほうに入学し、思うように勉強や遊びができずそのことを悔やんでいたそうです。その経験から今の日本の分離教育の在り方に疑問を持ち、共に平等に学びたいと強く思うようになったようです。
私は今まで日本のインクルーシブ教育が昔に比べてだいぶ進んでいると勝手に思っていましたが、欧米や北欧などの先進国の中ではだいぶ遅れていると聞かされ衝撃でした。ノルウェーやスウェーデンなどの北欧の国々はインクルーシブ教育の在り方についてかなり進んでいて、やっさんの「日本ではスウェーデンなどの国に比べてまだまだ障がいを持つ人に対して理解されていないのでこの状況を変えることが重要だ」という言葉には強い意志を私は感じました。
やっさんはこの状況の打破のために各地で講演会を開き、インクルーシブ教育の重要性と今の教育の在り方について多くの人々に知ってもらう活動に日々取り組んでいるようです。私は、講演の最後におっしゃられていた「これから生きる子供たちに自分と同じ境遇になってほしくないから何十年かかるかわからないけどこの活動をずっと続けていきたい」という言葉を受けて、私にとって障がいがあるなし関係なくみんなが平等に教育を受けることがなんら特別なことでないと感じてきましたが、それは当たり前のことではないしむしろインクルーシブ教育についての理解をもっと多くの人に知ってもらうことが大事だと改めて気づかされました。私は、将来教員になりたいと考えていて障がいを持った生徒とも関わることも当然あると思うので、今回の講演で学んだことを教育の分野でも生かしていきたいと思います。
フウフウ