「五日間の実習を通して」

五日間、実習を快く引き受けてくださり、またたくさんの仕事を任せてサポートしていただきありがとうございました。僕がこの体験を終えて考えたことが大きく二つあります。

 

 一つ目は、障害を持っている方たちの求めている、気持ちよく働ける環境についてです。体験を通してここで働いている障がい者の方たちや、そのサポートをしている方たちからこの施設について、ここで働いている理由、どんな仕事が大変かと質問させていただきました。そこで共通して「このくまもと障害者労働センターの強みは障害の有無に関わらず、みんなで一緒に働けるところだ」と言われました。体験中に講話を受けて聞いたことだが、ほかの福祉施設や労働センターでは、障がいを持った方とそうでない方との間に、利用者と支援者という二つと立場の差が明確に生まれており、お互いが相手の気持ちを読んだり、遠慮したりしながら生活しなければならないと聞きました。また、どれだけ時間をかけても自分のことは全部自分でやってくださいというようなところもあると聞きました。支援をしてあげる、してもらうという明確な違いがなく、対等な関係で働けるところに個々の強みがあり、みんなが気持ちよく働ける環境になっているのだろうなと考えました。

 

 二つ目はインクルーシブ教育の重要性についてです。インクルーシブ教育とは障がいのある者とない者が一緒に学ぶという仕組みのことです。学校にもよると思いますが、まだ障がいのある学生を普通クラスとしっかりと分けて、学ばせる仕組みがあると思い、実際自分の小学校もそうでした。幼いうちから、障がいのある方とのコミュニケーションを取ったり、一緒に学ぶことで、そのことに対する理解が身に付き、みんなが過ごしやすい社会になっていくのではないかと考えました。

 

 今回の実習を通してみなさんの話を聞いているうちに、少し福祉系の仕事や特別支援学校の勤務に興味を持ちました。教職の勉強をしながら、もっと広い視野を持って、いろいろな分野について改めて調べなおしていこうと思います。この度は貴重な経験をいただきありがとうございました。

 

みしま