~ はるみさんの経験から学んだこと ~

今回、養護学校を卒業して一人暮らしを続けているはるみさんとお話をさせていただきました。実際にはるみさんのお宅にお伺いし、アイドルのポスターやCDがたくさんあってとてもわくわくしました。

 はるみさんは「地域で生きる 自分らしく!」という本を出版しており、事前に読ませていただいたうえでお話させていただきました。はるみさんは今でこそ明るいジャニーズファンの女性という印象ですが、養護学校時代や一人暮らしの物件決めをする際の苦労があったことを知りとても強く生きてこられた方だと感じました。また、大好きなジャニーズのコンサートでの大変だった思い出もお話ししてくださいました。空港で車いすが荷物扱いになり搭乗に大きな手間とスタッフへの苦労を掛けてしまったこと、コンサート帰りには人であふれかえって帰れなくなるため一人でコンサートを安心して観られないことなどを語っておられました。

 さらに、物件探しでの苦労話もお話ししてくださいました。障がいがあるというだけで様々な理由をつけて大家さんに賃貸の承諾を得られない、内見も良くて1件しかできず、その上契約に数か月~半年はかかるというお話を聞いて、住む家を決めるだけでどうしてそこまで苦労しなければならないのかと感じました。そのような状況の中でもおれんじ村の知り合いを通じて何とか住む家を見つけ、今は一人暮らしを楽しんでいると聞き安心しました。困ったときに助け合える存在がいるのはとても心強いことだと思いました。

 

 また、コロナ禍に入ってからの苦労話も聞かせていただきました。買い物をするときに小銭を自分で数えられないから数えてほしいと店員さんにお願いしても困った表情をされ、すごく生きにくいと感じたとおっしゃっていました。現代はそのような風潮は収まってきてはいますが、やはり私たちが障がいをもつ方々に何気なく向けている目線がどれだけそのような方々を傷つけているかがわかりました。

 

 最後に、私自身は将来教職に就きたいと思っており、障がいをもつ人に対しどのように接してほしいかを質問させていただきました。はるみさんはこの質問に対し、「相手が答えやすいように話を振ってほしい」と答えてくださいました。誰にでも同じことを聞いて困らせるのではなく、相手の立場を尊重して本当のことを打ち明けられる先生になってほしいとおっしゃってくださいました。私もこの言葉を忘れず、これからの普段の生活で生かしていきたいです。はるみさん、今回は貴重なお話ありがとうございました。

 

みーやん