ベッカムの震災体験 パートⅣ
題 おれんじ村に避難 熊本地震3日目 続き
寝ていたらごヘルパーさんが来てくれ、めちゃめちゃの家の中を見て、「この家は危ないよ! とにかく家を出て、どこか安全な場所に逃げよう!」と言われました。
足に装具をつけてもらってヘルパーの事務所に行くことにしました。途中、屋根瓦が落ちてたり、壊れたりしている家もがたくさんあり、テレビで見た昨日の地震の様子よりもひどかったです。
ヘルパーの事務所に行くと、駐車場にブロック塀が半分倒れていて、屋根瓦は半分以上落ちていました。ここは危ないと思い、おれんじ村に行こうと決めました。
おれんじ村に行くと、避難してきたメンバーが7人くらいいて、ホッとしました。すぐにケガや病気をしてないか聞かれましたので「大丈夫です」と答えました。
部屋の中では、宿泊準備をしていました。棚の中のある物を全部出して倒し、簡易ベッドの代わりにしました。たちまちベッドが二つできました。私はそこで四泊しました。
それから、夕方には近所の人におれんじ村が作ったお菓子を無料配布しました。「助かる!」とか、「こういうときに助かるよ!」などの声をかけてもらいました。こんな時にこそおれんじ村に知ってもらってうれしかったです。
僕のおれんじ村での避難生活での仕事は、食料品が少なくなってきたので買い出しにいくことでした。お菓子やインスタント食品などを買い出しに出かけました。はじめはユメマート長嶺店に行って、外で行列に並びました。みんな分を買わないといけないので、僕の電動車椅子のカゴは大活躍でしたが、それでも入りきらないぐらいで品物が落ちそうで大変でした。