2014年10月4日、菊陽町で車椅子ロードレースが、開催されました。
私は、そもそもレースには興味がありませんでした。でも、折角自立生活をしているので、「何かにしたいなぁ」とは、ずぅと思っていました。
そんなある日、私は『神のお告げ』を聞いたのです。そのお告げとは、
「何かに挑戦しなさい」と。私は、その時『挑戦』の響きが頭に残りました。その時、頭に浮かんだのが今回の車椅子ロードレースだったのです。友達に参加申し込み用紙をコピーしてもらい、記入してもらって大会事務局に送っていたのです。
そして、大会の日が来たのです。介護事業所に送迎と付き添いを頼んでいました。それで、迎えに来てもらって現地に送ってもらいました。私が集合時間を間違っていて、現地には誰も来ていませんでした。「しょうがない」と言って、二人でタバコを吸っていました。
時間は流れて行き、続々と選手が集まり始めました。その中に私も入って行きました。大会が始まる前に、大会要項とゼッケンを貰いました。私の大会パートナーは、ボランティアで来ていた専門学校の生徒さんでした。軽く自己紹介をして、スタートの時間を待っていたのです。
しばらくすると、スタートの時間が近くなり、スタート地点に行きました。そしてスタートしたのです。スタートと同時に好位置につけた私は「これなら行ける」と確信を持ちました。でも、レース慣れの選手の速さにはビックリしました。手動の車椅子に乗ってる人達のスピードの速いこと。これには驚きました。で、電動車椅子3㎞コースを走っていましたが、専門学校の生徒さんは、私の電動車椅子のスピードについて来れず、途中から一人で走っていたのです。マラソンは、ちょっとしたルールは知っていたので、他の選手との駆け引きをしていました。抜かれる事も抜く事もやっていました。
レースも終盤に差し掛かり、『ゴール』の文字が見えて来た時、「ヤッター、完走出来た」と思いながら、走りにラストスパートを掛けました。そこに専門学校の生徒さんがやって来たので、二人でゴールインしました。この時点では、総合4位でした。トップ10の中に入る事が出来たのです。電動車椅子3㎞コース部門では、初出場で初優勝しました。走り終えた達成感に包まれていました。天気も良くて、最高のレース日和になりました。これからは、身体に無理をさせないようにして、もっと沢山のイベントに出て思い出つくりをしていきたいと思っています。元気にしていて頑張ろう。
ひさじまん。