『最大震度七の大地震に二回襲われた益城町.....緑豊かで穏やかに広がっていた風景は、まるで爆撃を受けたかのように崩壊した。』と始まるブックレット。
すでに、読むことをためらう。
5年前の、恐怖を・・・思い出す。
それでも僕は読むことに決めた。一人でも多くの人に、この本を読んでもらうために。
ももかさん。
重症心障害児。医療的なケアが必要な彼女は、津森小学校の先生との出会いをきっかけに、支援学校ではなく、
地域の学校。 『津森小学校』、『木山中学校』へ入学。
子どもたちとの出会いで『なんでこの人死んでると?』と辛辣な言葉。
しかしそこで、同級生だけでなく、学校を超え地域の子どもたちと育む友情。
そして、子どもたちとのつながりが、地域の人たちとのつながりへと拡大していく。
そんな中、
2016年4月14日、16日に大地震が熊本を襲った。
ももかさんの自宅は全壊、2カ月以上の避難所生活を経て、仮設住宅に入居。
玄関からすでに段差だらけのバリア仮設住宅。
しかし、バリア仮設住宅での生活を続けることを選択する、ももかさんの家族。
そこには何が?
地域の人たちとともに、熊本地震を生き抜いた、
ももかさんと家族の生き様は、
現在の生きにくい『社会』、『職場』、『学校』を変えるメッセージがある。
熊本地震から5年。
忘れないでほしい。だから、ぜひ読んでほしいブックレット。
『熊本地震、障害者はどう生きたか』
ぜひ、いや、絶対に、読んでください。
追伸
おれんじ村では、昨年の暮れ、待望の新社屋ができた。
新社屋の構想は、ももかさんと一緒に働く場所を作ることがきっかけだった。
しかし、おれんじ村の新社屋が完成する前に
ももかさんは、帰らぬ人となった。
僕らは、ももかさんに誓う。
ちょっと堅苦しいなぁ。
いつも通り。そういつも通り。
ももちゃん、
ももちゃんに誓う
おれんじ村が、『福祉施設』でなくなる日を、僕らは必ず実現するよ。