共働の世界で生きていく

こんにちは、たけのこです。
先日、共同連の研修が東京でありました。
労働センターからは4人参加。


「いってきました。」

そのうち、カフェ部のM1号さんと販売部のM2号さんが
弁論大会にエントリー。
「共に働く」想いを、
全国で「共に働く」を実践している研修参加者の前で発表。
緊張した姿が目に浮かびますが、
「自分の想い」が表現できてたらいいなぁ、と思ってます。

で、今回と次回、お2人の弁論大会の原稿をお届けします。
今日はカフェ部のM1号さん。



〜共働の世界で生きていく〜

『まずは自己紹介。
1981年2月に生まれ、足の指がすごく長かったので大きくなるよと言われ、現在173cm。
予想通り大きく育ちました。でも、体の割りに小心者なので、今日はとても緊張しています。

ずっとスポーツばかりしていましたが、高校2年の冬に股関節の発育不全で、競技として走る事ができなくなり、マネージャーとして競技に関わっていました。

そんな時にボランティアで参加した障害者スポーツ大会で感動し、福祉の道に進もうと思い、介護の専門学校に進みました。

そして、最初の職場は障害者の入居施設でした。
生活の場なのに変な規則がたくさんあって、自由も自己決定もない、そんな状況に違和感を感じてきました。その施設で生きる方が普通の生活ができるようにしたいと働いていましたが、簡単に変わるわけもなく・・・

入居施設を退職した後は、認知症グループホーム
もう福祉は嫌だなと思ってコンビ二で働いていました。
そんな時に、バイトとして働かないかと声をかけてくれたのがおれんじ村です。
正直、福祉の仕事は嫌だったけど、お金が欲しかったので週2回働き始めました。

2010年12月15日が初出勤。
おれんじ村は驚く事ばかりでした。
朝から障害当事者も施設を掃除して、みんなで1日の仕事の割り振りを決めて仕事をする。
仕事を教えてくれるのも当事者。飲み会にも当事者がいました。
足で運転する倉田さんにもびっくりしました。

なんだここは!! 私の知ってる福祉施設じゃない!! 共働すごい楽しい!!

2011年10月にB型と生活介護の多機能の移行する時に常勤になりました。
その時に「仕事のプロになろう」と各部所に別れて仕事を始めました。
私はCAFÉ担当になりました。
みんなで【一般客を呼べるように準備をしよう】と目標を決めて、何をすればお客様が来てくれるか相談して、みんなで頑張っていこうと話をしていました。

でも、うまく進まず「なんで?」って悩む事が増えてきました。
なんでみんなで決めたのにしない?
なんで頑張れない?
なんで私の思いが伝わらない?
なんで?なんで?なんで?なんで?
悩めば悩むだけ余裕がなくなり、イライラして、苦しくなる。
でも仕事だから、とりあえず目標に向かって頑張る。

そんな時に起きたのが、一緒に働く人の「辞めたい」の言葉と長期休養。
私の事が恐いって。
「何で頑張ってるのにわかってもらえないんだろう」とその人の事が受け入れることもできずにいました。
でも、この人のお陰で「共働ってなんだろう?」と、本気で悩めるようになったんだと思います。
本気で悩めるようになったから、色んな人の話を聞きたいと思うようになれたんだとおもうし、自分の悩みを話せる様になれたんだとおもいます。

今の私の共働は・・・
みんなで目標は決めるけど、「働く」はそれぞれ。
私に見えない思いや考え方があって、わからないなら話す、そして受け止める。
そして、上手くいった時は、みんなで喜ぶ。上手くいかなかったら考える。です。
熱が冷めたら、仕事でも仕事以外でも、教えてもらってる事、沢山あるんですよね!!

おれんじ村も少しずつ仲間が増えてきています。
働く人数が増えるぶんだけ「働く」も増えてくると思います。
それを伝えあいながら「共働」をみんなで共有していけたらとおもいます。
また、おれんじ村がどんな思いをもって立ち上げられたのか、今より苦しい時代をどのようにして乗り越えてきたのか、おれんじ村の根底にある思いを感じていきたい。

また、共同連の研修や過去3回参加した全国大会、今回の共同連熊本大会の準備で知り合えた皆さんの思いやお話を熊本で発信していきたいです。

私が働いているCAFÉは、おれんじ村の中で一番「共働」を感じてもらえる場所だと勝手に思っています。
決してお客様が多いとはいえませんが、少しずつ増えてきています。

私のように別けられた世界で育った人は、「共働」って本当は当たり前の世界がある事を知らないし、知る機会が少ないと思います。
なので、こんな所があるんだ!!って発見や、興味をもってもらえる場所作りをしたいとおもいます。
勿論CAFÉなので、喜んでもらえるメニューの提供も頑張っていこうとおもいます。』


グループワーク中のカフェM1号さん。

次回は販売部のM2号さんの想いと、
研修の様子をお届けしますね。
お楽しみに!


たけのこ&ひさじまん