『おれんじ村での素敵な出会い』

                              リトルトゥース

 

 今回の介護体験を終えてたくさんの人とお話しすることができたり、様々な体験をすることができた。その中で特に印象に残ったことが2つある。

 1つ目は、支援学校での教員の方と同じ実習生のYさん、おれんじ村のNさんの討論会である。討論のテーマは「生きづらさ」であり、それぞれ生きていくうえで感じる、悩みや不安を打ち明けるというものだった。自分のこれからの将来に漠然とした不安を抱える方や、他人と自分を比べて落ち込んでしまう方、健常者が障害を持つ人に対する必要以上の気遣いに不満を感じる方などそれぞれの立場によって「生きづらさ」はそれぞれだった。私はその討論会を見学させてもらっていたが、ある教員の方が話していた、悩みや不安を抱えたときに、周りの同僚に打ち明けたり、子供たちと生活する中でそれらを解消しているというものがあった。中学校の教員を目指す私にとって、この解消法は、自分が不安を抱えたときに参考になるなと感じた。また、私は自分のこれまでの境遇を負い目に感じてきたが、教員になれば私と同じような悩みや不安を抱える生徒の良き相談相手になれると確信することができた。

 2つ目は、おれんじ村の方と一緒に仕事をしたことである。クッキーや弁当を作ったり配達をしたりなど、私にとって初めてのことばかりでおれんじ村の人にたくさん手助けして頂いた。私よりほぼ全員が年上にも関わらず偉そうにしたりせず、親切に教えてくれたことがとても嬉しくて、自分も見習わなければならない。

お互いがお互いのことを尊重しあい、障害の有無に関わらずみんなが意見を言い合っているおれんじ村のことがとても好きになりました。