「障がい者も健常者」

 

                          熊本県立大学からの実習生 

                            みくりんさんの感想

                                 

 今日は、Yさんのお話を伺ってきました。Yさんは21年間熊本市で一人暮らしをされている方で、熊本でほぼ初めに一人暮らしを始められた方です。今まで障がい者のために過ごしやすい生活づくりに貢献されてきました。小さい頃に脳性まひで、地元の小学校、中学校、高校全てを養護学校で過ごされたそうです。しかし、養護学校と言っても団体生活なので、タイムスケジュールも決められており、それに合わせて生活しなければなりませんでした。自由のない生活の方が苦しい、とYさんはおっしゃっていました。自由をとるか、楽さをとるか、Yさんにとって当たり前に、前者だったらしいです。なので、不便な施設生活よりも何でもできる一人暮らしを望み、高校を卒業してすぐにその生活を始めました。親はもってせいぜい半年だろうと推測していたようですが、今年でもう21年。Yさんの強さが見えました。今回、このようにYさんにお話を伺って最も印象に残ったのは、「障がいがあってもなくても危険なのは同じじゃない?」という言葉です。障がいを持っている方は、私たち健常者よりもできないことは少なからずあります。日々の生活で不便なこともあるため、ヘルパーさんのお手伝いが必要なときも多くあります。しかし、ここで健常者である私たちが勝手に決めつけて、「これはできないだろう」「あれは難しい」と思い込み、彼らの行動範囲を狭めるのは違うなと思いました。私たちは障がい者障がい者と認識しすぎて差別してしまっていることがあると思います。確かに助けは必要だし、難しいこともあるでしょうが、一個人として接することが彼らにとっても普通だと思います。今回、Yさんとの話を通じて再認識させられたことでした。

 

 

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お宅訪問をしました。